耐久レースは完走するだけでも難しい。と、なんとなく理解はしているが、実際どの程度の割合で完走しているのか、数値で見たことがなかったので、この機会にまとめてみた。
今までの開催レースすべてで平均を取ると「72 %」に!すなわち、4台に1台はリタイアしていると。この数字に抱く感想は人それぞれだろうが、私は少ないと思った。1年かけて金と時間を注ぎ込み、マシンを作りこみ、チーム体制を整え、やっと出走したレースでも、1/4の確率で完走できない。やはり厳しい世界。
もうちょっとトレンドを追ってみる。面白いのが、近似直線を引くと完走率が上がっているのが分かる。10年ごとの年代で平均を取ったのを以下の表に示すが、1978-1987は完走率が62%だったのに対し、2018年以降は80%を超えている。これはレース関係者やライダー、技術者を含めた、それぞれの技術の進歩やノウハウを地道に積み重ねた結果であると思う。
耐久レースはもちろん勝負の世界で、私も応援しているメーカ・ライダーはいるが、勝ち負けはあれど、最終的には全チームが無事フィニッシュしてくれと自然に願うようになる。チェッカーの瞬間は、チーム・ライダー・大会運営関係者・観客の想いが一体となる「あの感じ」が、感動するしやみつきになる。
今年も各メーカーのバチバチなバトルを楽しみにしつつ、なるべく多くのチームが完走することを切に願う。
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